副社長に代表権をあたえて失敗した

V社は、20店舗を展開する小売業です。創業者が若いときに小さい店を構えて事業を始め、寝食を忘れて働いて大きくした会社です。若い時から脇目も振らず事業をしてきたので晩婚となり、子供ができたのは四十を過ぎてからでした。

すれ違う副社長と後継者の不幸

70歳になったので、社長は30歳の息子を後継者にし、長く片腕として支えてきてくれた60歳の副社長に代表権を与えて、息子の後見人としました。
副社長は先代社長の期待に応えようとし、社長を一人前に育てなければならないという使命感で社長と向き合いました。ベテランの目から見ると社長のやることは危なっかしくて見ておれず、次第に細かいところまで指摘するようになっていきました。後継者からすると副社長のやり方は、時代遅れの古臭いものに見えました。

会社の最高責任者は社長

後継社長はやることなすことにケチをつけられていると思い、自分は飾り物の社長にされたと思って、経営意欲を無くしてしまいました。副社長に代表権を与えたことで、業界や社内事情を知る副社長の権力が社長より強力になり、後継者はやる気を喪失しました。
後継者が若いときはベテラン社員を後見人として、実務を指導していく必要がありますが、教育者に権力を与えれば、後継者より知識と経験がある教育者が立場を離れて権力を行使するようになっていきます。若い後継者は業界知識も少なく、経営者の経験もありませんが、会社の最高責任者は社長です。会長や副社長は若い社長を補佐する立場であることを社の内外に明確に伝え、それを自らの行動をもって社の内外に示していく必要があります。

 

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