後継者のやり方に口出しして失敗した

G社はメーカーの特約販売店として卸売事業をしていました。
社長は早い段階から息子に事業を承継させようと考えていましたので、65歳になったので40歳になる息子に社長の座を譲り、代表権のない会長に就任して、「会社のことはすべて、おまえに任すので思うようにやりなさい」といって引き継ぎました。

口出しが収まらない先代社長と社長派に社内が二分

ところが、先代が社長になった息子の経営に口を挟まかったのは最初だけでした。事あるごとに、「あの件は、こうしたらいい」と意見を言うようになり、社長が「任すといったのに、なぜ口を出すのか」と抗議すると始めは「いや、ワシが悪かった」と謝っていました。
が、その後も会長の口出しはおさまらず、社長が抗議すると「お前がしっかりしていないから、口を出さざるを得ない」と開き直るようになり、二人は口を利かなくなり、社内は社長派と先代社長派に分かれ、いがみ合いが続きました。

代表権を譲ったなら、社長のやることに口出しすべきではない

先代が「すべて任せる」といって社長の座を譲渡しても、渡した後で我慢できずに口出しするというのは世間ではよく聞く話です。
息子より自分の方が経営能力は上と思っている先代は、息子のやり方では会社がうまく立ちいかないと思って口を出すようですが、「すべてを任す」と宣言して代表権を譲ったのなら、どんなに歯がゆい思いをしても、社長のやることに口出しすべきではありません。  
先代が社長に口出ししているのを知れば、外部の人は「決めたことも実行できない会社だ」と思います。社長の座を譲っても経営に関与したければ、自分は代表権を持った会長になり、代表権を持つ社長との役割分担を明確にすればいいことです。
「決めたことは実行する。実行できないことは決めない」というのが経営の基本です。

 

お申し込みはこちら

ぜひ新日本総合事務所の公正証書作成・執行支援サービスをご利用ください!

 

PAGE TOP ↑