遺言を作るときに気をつけることはなんですか?

answer 遺言を作るときに気をつけることは、じつは沢山あります。
このサイトでは度々ご説明してきたとおりですが、まずは法律上の要件を満たすことが前提で、この要件を欠いてしまうと、いくらタイトルに「遺言」と書いてあっても、法律上の効力がなくなってしまい「ただの紙」となってしまいます。その他、遺言を作るときの注意点について触れておきましょう。

 

相続・遺贈する人と財産はすべて洗い出されているか?

MECEという言葉があります。Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの略で、日本では「ミーシー」とか「ミッシー」とか呼ばれており、「漏れなくダブりなく」という意味です。遺言を作るときには、この「漏れのないように、重複のないように」情報を整理することが、遺言を作る前の準備段階で重要なポイントです。なぜならば、あげる財産は遺言者であるあなたのものですが、もらう財産は相続人や受遺者のものになり、しかも、あげた後/もらった時にあなたはこの世にいないからです。どういうことかと申しますと、財産といってもプラスの財産とマイナスの財産(借金)があり、両方とも相続の対象ですから、これらを誰にどのように引き継いでもらうのかという点です。借金だけ残して死ぬ親は、いくら親でも困ってしまうでしょう。そんな馬鹿なと仰るかもしれませんが、もし事業を営んでいて経営上の借入金があれば、それも立派なマイナスの財産です。次に、きちんと財産をひとつずつ個別に特定していることです。これも例えば、「○○銀行△△支店にある定期預金全てについて、3分の2を妻に相続させ、3分の1を妹に相続させる」と書いた場合、定期預金の金額ベースで考えるのか?口座数ベースで考えるのか?など不透明な点が出てしまいます。したがって、遺言では「○○銀行△△支店にある定期預金 口座番号111111を妻に相続させ、口座番号222222を妹に相続させる」といった表現で、「ひとつひとつ」「きちんと」特定することが重要です。

 

公正証書遺言に残す情報には感情も含まれる

遺言に馴染みのない方は遺言と遺書の区別がついていない、遺言と遺書は違いますよ、ということをお伝えしています。しかし、いざ、遺言を書こうと思ったときに、まず最初に思いつくのは、家族に対するさまざまな感情ではないでしょうか。長年一緒に暮らし人生を共にしてきた配偶者に対して、今は立派に成長し独立して暮らしている子供たちに対して、また相続人にはならないかもしれませんが両親に対して、兄弟姉妹に対して、色々な思いや言葉が浮かんでくるはずです。
一般的な相続手続では、こうした家族に対する感情は「法律手続とは無関係だから」触れられることは一切ありませんが、新日本総合事務所ではご家族に対する気持ちも大切だと考えております。ですから、ご家族に対しての思いが巡ってきたのなら、ぜひそれを文章にまとめて、公正証書遺言の最後の部分にある「付言事項」に付け加えていただきましょう。そうすることで、あなたがお亡くなりになった後で遺言の公正証書を開封したときに、ご家族に対するあなたのお気持ちが必ず届きます。遺言を作るときに準備する「情報」とは、財産関係や相続人関係だけではないのです。

 

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